AI-Ready化

ノーコードで予算と実績を見える化する 01

AI社会に対応すべく奮闘している文系人材 いのジャコです。

最近ノーコードというプログラムの知識なくアプリケーションが盛り上がっているみたいですね。

ノーコード的なものは、古くはホームページをプログラムの知識なく作れるWordpressもそうですし、最近だとE-Commerceサイトを簡単に作れると話題のBaseなんかがそれにあたります。

自分はプログラムが書けないのですが、とにかくこの手は触ってみるのが一番、とにかく何かを作てみようと学習のために、家計の予算管理のアプリを作ってみたので何回かに分けて紹介します。

ノーコードで何かを作るのにも「課題設定」が大切

ノーコードを調べてみると、すごくいろんな種類のがどんどん出てきているのですが、中でもAirtableやGlideがあり、さらに、今年の3月には、GoogleがAppSheetを買収したり、6月にはAWSがHoneycodeというサービスを立ち上げたり、Spreadsheetを活用したノーコードが注目されています。

何の課題を解きたいかを最初に決めないで始めて、ツールを触ったことで満足して長続きしないというお決まりの罠にはまらないように、ツールを早速いじってみたくなるのをグッと抑えて、何を作るかをまず考えました。

システム構築のプロの方は当然と思われるでしょうが、どんどん便利なツールが出てきているので、何をしたいのか、何の課題を解きたいのかの『課題設定能力』がどんどん重要になっていく気がします。

少し前にGoogle Data portal(Googleが提供する無料のダッシュボードツール)でGoogle Analyticsのデータのダッシュボード化して、なかなか習慣化しなかったアクセス状況の定期チェックをするようになりました。

そこで、今回は、家計の予算を入力して、自動集計し、Google Data portalでダッシュボードで表示するアプリを作ってみることにしました。アプリとまでは言えないかもかもしれませんが。

理想

予算と最新の費用状況をタイムリーに見て、費用の発生をコントロールしたい。

現状の課題の洗い出し

理想を置いた上で、今一度今のやり方を棚おろしし、何が課題かの詳細を洗い出してみました。

入力

パソコンに向かってexcelに入力するのが億劫で、ついついレシートを財布に入れて貯めて入力しがち

集計

excelの計算式で集計は出来ているが、項目の変更などを行うとレイアウトの変更や計算式の見直しが複数箇所に発生して面倒

見える化

excelを集計する横にその月のまとめの表を作っているけれどグラフ化していないので直感的に状況が把握できない。年間の推移が別シートとなっていて見るのが不便。ようは、入力、集計、見える化が全て混じっているために状況が分かりにくい

どれもフリーの家計簿ソフトを使えば出来るっていえば出来るんですが、科目の選択肢が多かったり、週次の予算比の管理ができなかったり、機能が多かったりとあって、不便さはあるけど、結局、自分で試行錯誤して定着した管理項目でexcelでやってました。

課題解決の方法とツール選定

課題の洗い出しというほど大層なものではないですが、解決したい事が明確になったので、次にそれをどうやって解決するか考えました。

入力
  • スマホ、タブレット、パソコンからいつでもどこでも入力出来るように、spread sheet 型のノーコードアプリを作成

集計やダッシュボード作成との連携を考えるとGoogle Spreadsheetを活用することにして、それと連携しやすく、利用料金が安い、AppSheetでトライすることにしました。

集計
  • ノーコードでSpreadsheetをデータベース代わりに使い、集計処理を自動化

自動化処理をどうしようかとやり方を模索していたのですが、GoogleSpreadSheetにQuery関数があるを発見。別シートでデータを読み込んでグループ集計することでこの課題もクリアできました。Excelにはないんですよね。

見える化
  • データが集計されると自動的にグラフが更新され、予算と実際に使った額を比較

GoogleSpreadSheetを使うことにしたもう一つの理由が、Google Data Portalとの連携s生です。ファイルとシートを指定するだけで取り込めてグラフがかける、しかも無料なのでGoogle Data Portal一択でした。Re:dashとかもよく使われるようなのですが、SQLベースだったり環境を作るのが難しそうなのでこちらにしました。

ダッシュボードで見えるイメージの決定

ノーコードでアプリを作るにしても、最初にデータ項目だけは決めておかないと何度も後戻りすることになるので、ダッシュボードでみたいことを決めてデータ項目を決めるようにしました。

ポイントとして、週次で予算と実績を比較したかったり、現金とキャッシュレスなどを把握したいなどこれまでの経験から管理した項目があったので、それを盛り込みました。

これもシステムを作る人にとっては当然かもしれませんが、最初に項目を何となく決めてしまい、あったらいいなで作った項目は入力の手間だけかかって使わなかったり、逆にこういう切り口で見たいと思ってもそのデータが無かったりというのもありがちなので、最初にアウトプットイメージや何を管理したいかを考えておくのはとても大切だと思います。

タイプ(予算、実績)
  • 種別
  • 種別詳細
  • 使用日
  • 使用週
  • 使用月
  • カテゴリー
  • 詳細
  • 金額
  • 決済日

これで、システムでいう要件定義のようなものが決まったので、実際に作っていくことにします。

次回に続く

  • この記事を書いた人
いのジャコ

いのジャコ

川崎市在住。メインクーンが同居人。 これまで半導体のバイヤーでキャリアをスタートし、その後グローバルシステム導入、サプライチェーンコンサル、事業管理、データ活用関連事業開発などに従事。今は、文系だけどAI-Ready化に備えてチャレンジ中。

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